包装資材の専門商社 タミヤ

ホーム タミヤのチカラ 商品ラインナップ 環境保全活動 会社情報 お問い合わせ

会社情報

Home > 会社情報 > 社長の経営日誌
会社概要
主要販売・仕入先
社長の日誌

社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
 FILE No.442 2015.10.3

「 マニフェストFINAL 」

9月8日、東京都内のWWEジャパンにて記者会見が行われ、遂に華名選手のWWE入団が正式発表されました。
これは歴史的快挙、ロッキー羽田じゃないですが(知ってる?)まさに和製アメリカンドリームですよ!!

 クリックで拡大
 華名、ついにWWE入り!

何しろこれまで生野区民センターや平野区民ホールで100〜200人の前で試合をしていた人が世界200ヵ国に映像が配信されるリングに上がるのですからね。
野球で言えば古くは野茂やイチロー、最近では田中のマー君のように米メジャーリーグに行った選手と同じですが、これまでにも男女問わず何人かの日本人プロレスラーが極秘裡にWWEのトライアウト(適性検査、オーディションのようなもの)を受けたと言われています。しかし華名ちゃんの場合はトライアウトを受けたわけではなく、常に日本のマーケットをリサーチしているWWE側からスカウトされたと言うから尚更画期的です。

以下、会見後の週刊プロレス独占インタビューより抜粋

 クリックで拡大
 歴史的快挙…

「やっと発表が出来ました(笑)。体調不良とか病気で休業すると思われていたところもあったようなので、違うんだけど言えない。申し訳ないという気持ちが強かったのでようやく胸の内にあったものを言えるようになりました(笑)。」
(契約の経緯は?)
「WWEと一緒に仕事をしませんか?」と言うオファーが直接事務所に来ました。
びっくりもしましたし、やっと来たかとも思いました(笑)。」
(日本の多くの女子選手にとっては憧れのディーバ(*WWEでの女子レスラーの呼称) の座を射止めましたね。)
「今まで日本で活動して来て国内だけではなく世界に、SNSとかを使って発信して来たので、ああ、届いていたんだなと感じました。」
(ピエロメイク、和風のテーマ曲やガウン、おかめマスク、色々な見せ方は意識してやっていたのですか?)

 クリックで拡大
 果たして世界で通用
するか?

「意識していました。海外に映像を流す時も英語字幕を入れたりとか、あちらの方にもちょっと観たいと思わせるよう常に心がけていました。」
(見ている視点が他の女子選手とはちょっと違いますね。)
「日本での試合やプロモーションは内側に向かう事が多いですけど、私はもっと広い視野で発信していましたし、試合でも表現を変えてやっていました。」
(5年前、「華名のマニフェスト」が話題を呼びましたが、日本の女子プロレスが狭く感じる部分もあった?)
「ありましたね。選手にもよると思いますけど、お客さんの為じゃなくて自己満足で試合をしている人が目立っていたので、どうやったらもっとお客さんが楽しんでくれるかとか、そちらの方を大事にした方が良いと思っていました。」
(現地でWWEのビッグマッチを視察した感想は?)
「凄かったです!お客さんが試合開始前から出来上がっていて、歌を歌い出したりして早く始まらないかと言う感じ。試合も物凄く盛り上がっていて、私も早くこのリングに立ちたいという気持ちがさらに強まりました。今まで日本で実質8年やって来て、やり尽くしたという気持ちがあって、ライバルというライバルもいなくなって、さあどうしようと言う矢先にこのお話を頂いたのでディーバ全員と試合がしたいと思いました。」
(自信はある?)

 クリックで拡大
 WWEではどんなキャラに
なるのか…

「勿論です! 大切なショーであればプレッシャーも凄いでしょうが、プレッシャーがあるほど燃えますので。」
(WWEではリングネームやコスチュームも変わると思いますが?)
「不安は何もありません。ただ、例え却下されてもこういうのはどうですかと常にアイディアは伝えていこうと思っています。そういうプロデュース力も含めて私を選んでくれたと思っていますので。」

彼女が7月に謎の休業宣言をした時から私はWWE行きに違いないと読んでいたので、周りからは「社長の予想当たりましたね!」と言われましたが、「引退はしないが日本での試合は白紙、理由は今は言えない」となるとWWEとの専属契約以外は有り得ませんよ!
否、これは予想と言うより(どうかWWEであってくれ!)と言う祈りにも似た願望でしたね。
私が華名選手の試合にハマったのとWWEに興味を持ったのが奇しくも二年前の同時期だった事もあって、以前から華名選手に「WWEには興味があるか?トライアウトを受けてみたいと思うか?」を質問してみたいと思っていました。結局それを聞く機会はなかったのですが、まさか本当にWWE入りが実現するとは正直驚きです…。

9月13〜15日は日本における華名選手のFINAL・3DAYSとなりました。
まずは13日、地元・大阪でのラストマッチは旧姓・広田さくら選手とのシングルマッチが組まれました。コミカルファイトを得意としたお笑い系の選手なので当初(広田選手には失礼ながら)大阪最後の試合、そして最後のシングル戦の相手としては物足りなく感じていたのですが、その広田選手が見事に千両役者ぶりを発揮してくれました!
何と華名と同じ入場テーマ、同じコスチュームの偽物華名として登場したのです華名さくらとコール)。

 クリックで拡大
 最後の大阪にて

これにはリング上の華名選手も思わず吹き出していましたが、ウルトラマンvs偽ウルトラマン、ウルトラセブンvs偽ウルトラセブンと昔のヒーロー番組では必ず偽物が出て来るのが定番でした。
二人の華名の対決に場内も大爆笑で凄い盛り上がりでしたが、最後は本物が貫禄のキック連打できっちりと偽物を退治、大阪での有終の美を飾りました。
偽華名出現! 華名・大阪ラストマッチはこちらをクリック

最後の試合の前夜のとなる14日は神保町の書泉グランデにて、沖縄で撮影したと言う最新イメージDVD、その名も「マニフェストFinal」の発売記念イベントが行われました。

 クリックで拡大
 イベントにも
試合コスチュームで登場

華名ちゃんは試合用コスチュームで登場、トークの前半は沖縄での撮影エピソードでしたが、やはりファンが聞きたいのはプロレスの話、質問コーナーではWWE絡みの質問が集中していました。
WWE行きが決まったとあって順序こそ前後してしまいましたが、私も前述の何年も前から聞きたかった質問、即ちWWEには昔から興味があったのか、トライアウトを受けようと思った事はあるかをやっと聞く事ができました。
本人曰く、「以前からテレビで観ていてWWEに興味はあったが、トライアウトを受けようとまでは考えていなかった」との事でした。
DVD発売イベントの模様はこちらをクリック

冒頭のインタビューにも少し出て来ますが、華名選手は今から5年前に「マニフェスト」を発表、業界に大きな波紋を呼びました。(FILE No.352「女子プロレスの異端児」参照)。当時のインタビュー記事をじっくり読みたくて雑誌をずっと探していたのですが、最近になってようやく入手する事が出来ました(この日のイベントで表紙にサインを頂きました)。
5年前の発言は今読み返しても興味深いので要約して再録してみます。

「(マニフェストについて周囲の反応は)当たり前の事を言っているのにそれができない女子プロレスってどうなの?と賛同の声が多かったですね。
まあ生意気言うなという意見もありますが、そもそもこれだけ話題になるとは思わなかった。マニフェストは私の度胸試し的なところもあったので。
当然リスクはありましたし、選手から批判はあるんですがそんなん言うんやったらアナタたちが女子プロレスを盛り上げたらええやんかと思いますね。
あと、言ったもん勝ちみたいな声もあるけど、それもアナタたちが先に言えばいいやんか。
でも他の人が同じ趣旨の事を言ってもこれだけ話題にならないでしょ。まあ私にファンが多いのがリスクヘッジでした。
私、武藤敬司さんが好きで、男子プロレスのファンで入ってきたんですよ。女子プロレスへの幻想は全くなかった。入ってから男子と女子の違和感を抱くようになったんですよ。 女子プロレスの練習にはレスリングがなかったんです。新人を見てもらったらわかると思うんですけど、え?何をして勝とうとしてるのって、ドロップキックや丸め込みで勝とうとしているじゃないですか。ちゃんとレスリングを学べばもっと見応えのある攻防ができるのに…。」

 クリックで拡大
 マニフェスト発表後、
孤独な戦いが始まった…

華名選手は藤原組出身の石川雄規選手からサブミッションを、元WWEスーパースターのTAJIRI選手からチェーンレスリング(基本的な首やリストの取り合い)を徹底的に習い、周囲の批判を無視して男子のプロレスに傾倒して行き、やがて独自のスタイルを完成させます(週プロはUWFスタイルとアメリカンスタイルが融合したしたようなスタイルと評した)。
「女子プロレスラーって、会場がシーンと静まり返る間合いが怖いんですよ。
だから何か叫んでないとアカン。確かに昔の自分を見ていたらワ〜、ギャア、ド〜ン、とうるさいなあと。でも、レスリングを教えて頂いて以降はどこでギブアップをとるかとられるかわからない緊張感が試合の中で出せるようになったと思います。
間合いが全く怖くなくなりました。会場は静かなんですけど、ちゃんと注目してくれてるのがわかるようになりましたし、静止が一番印象に残ると聞きました。
マニフェストを出してから女子レスラーは何らかの影響を受けていると思いますよ。
何言うてんねんと言う反発もあるやろし、確かにそうやなここは直さないととか、まあ、私の存在が気にはなっているでしょうね、私はお客さんを呼びますから。
女子プロレスへの愛はメッチャありますよ。盛り上げるためだけにやってますもん。
私がやるべき事はただ一つ、己を貫き通して参戦する興行に一人でも多くのお客さんに来てもらう事です。努力は全て実るものではありません。
実る努力かどうかを見極める判断力が必要です。そしてその判断を確信したら何があっても貫き通す。その答えは結果が教えてくれます。」

 クリックで拡大
 最後の記念Tシャツ

一夜が明けた15日、自らの信念を貫き通して来た華名選手にとうとうマニフェストのファイナルとも言うべき集大成の日がやって来ました。
日本での最後の試合とあって会場となった後楽園ホールはぎっしり超満員、女子系の興行で後楽園がここまで満杯になったのは久々の事と思われます。
いよいよメインイベント、キレッキレのダンスで入場して来た華名ちゃん、場内からも「可愛いハート!」の声援が飛んでいましたが、ゴングが鳴ると実に30分にも及ぶ大激闘を展開、それはまさにこれまでの総決算とも言える名勝負でした。

 クリックで拡大
 三日連続のツーショット!

この日は女子の試合は初めてと言う墨田区のHさんも遅れて会場に来ましたが、キックとサブミッションを主体とした華名選手のファイトに魅了されていました。

試合後、後楽園ホールの近くの居酒屋で行われたアフター・パーティにもHさんを無理矢理?引き込んで潜入に成功、試合の疲れも見せずに各テーブルを回ってくれた華名選手と最後のプロレス談義が出来ました。
「冷静に考えて華名選手がいなくなる事は日本の女子プロレス業界にとって大きな痛手、改めてマニフェストから5年経って女子マット界は変わったかと思うか?」とちょっとシビアな質問で切り込むと
「女子プロレスは随分と変わったと思うし、今日のメインに出場した5人は日本の女子を背負う、未来のある選手だと思うし、他にも良い選手が一杯いるので期待している。」と丁寧に答えて下さいました。
マニフェストを有言実行し、遂には世界に飛び立つ事になった華名選手、誰とは言いませんが公約を果たす事なく知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいる政治家連中には爪の垢でも煎じて飲んで欲しいものです(笑)。
そんな華名選手に私も「来年のレッスルマニアは観に行きますので絶対出場してください。」と無謀なマニフェストを宣言してしまいました(笑)。

 クリックで拡大
 次に会えるのはアメリカ!?

「世界の華名ちゃん」としてこれからは地球規模での活躍に期待していますが、私自身も華名ちゃんへのマニフェストを必ず実現させます!

華名日本ファイナルマッチはこちらをクリック

<過去の日記>
サイトマップご利用にあたってプライバシーポリシー

(c) 2007 TAMIYA.Ltd