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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
 FILE No.408 2015.1.24

「 NO MORE 長時間興行 」

(前回からの続き)

しつこく続く先月のネタもとうとうクライマックス、12月31日大晦日編にやって来ました。大晦日と言えば毎年恒例行事「INOKI BOM-BA-YE 2014」、両国国技館に今回も行って来ましたよ〜(三年連続)!
しかし一年の最後の日にわざわざ東京まで出向くとは…これはもう猪木信者の義務ですわ(苦笑)。もっとも元旦ぐらいは家でのんびりしたかったので今年も日帰りするつもりでいたのですが2012年は4時、2013年は3時だった試合開始時刻が今回は夕方5時スタートじゃないですか! 大阪までの新幹線の最終が9時20分なので何が何でも8時45分には両国国技館を脱出せねばなりません。
そこで気になるのが終了時間、過去のブログを紐解いてみると(こういう時ブログをやっていて良かったとつくづく思います)2012年は4時開始で終了が7時45分、2013年は3時開始で6時半でした。これまで同様3時間半〜45分で収まってくれれば間に合う計算ですがプロレス&格闘技興行は生もの、コンサートや映画のようにぴたりと時間通りに終わる保証はどこにもありません。
そもそも3時間半って長すぎますよ、ビッグマッチの長時間化の傾向、何とかなりませんかねえ〜。東京ドームでの興行が定着した90年代頃からこの傾向は強まり、終了まで4〜5時間なんて事がざらになりました。
今回のIGFにしても無駄に11試合も組んでくれているし、試合以外にも恒例の猪木劇場とエキシビションマッチもあるのでかなり不安でした。
興行のプロがまさかそんな事は思っていないでしょうが、もし団体側が試合数が多い方がファンサービスになると考えていたらとんでもない勘違いですよ。
人間の集中力は2〜3時間が限界ですからむやみに長くても疲れるだけ、試合数も調整すべきです。
試合数を絞れば当然焙れる選手も出てきます。東京ドームや両国国技館のような晴れ舞台でなるべく全選手を出場させてあげたい団体の心情はよくわかるのですが、プロにはそれぐらいの厳しさも必要じゃないでしょうか。
東京で暮らしていた頃、後楽園ホールに全日本プロレスを欠かさず見に行ってましたが、6時半に始まって必ず9時前には終わってくれるその律儀さに感動したものです。

万一新幹線の最終に乗りそびれた場合に備えて調べてみると、夜10時に乗って元旦の6時半に大阪に到着する夜行バスがありました。
実は私、2006年の6月、横浜で猪木vsアリ戦の30周年(当時)パーティに参加した時たった一度だけ夜行バスで帰ってきた事がありまして、その時は出発するとすぐ眠りに落ち大阪まで一度も目が覚めなかったので時間はあっと言う間でしたが、熟睡したつもりでもやはり翌朝は相当身体がだるかったのを覚えています。
絶対に新幹線で帰りたいので何が何でも8時45分には国技館を出るぞ!と決意して東京へ向かいました。救いはIGFの試合は短時間の秒殺が多い事で、私としては全試合がそうなってくれる事を願っていました。

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 毎年恒例となった
通称・猪木祭り

両国国技館の前では昨年同様静岡から観戦に来た山北麻文くんと合流、今回のチケットはOSGコーポレーションさんからマス席の招待券を頂きました。
ご存知の方も多いでしょうが、両国国技館の1階は江戸時代からの習わしで旧・蔵前国技館の時代からマスで区切られており、一つのマスに4人が座るようになっています。
しかし大昔と今じゃ日本人の体格は全然違うのですから、たかだか1.5m四方のマスに4人は相当きついですよ、何考えてんだ相撲協会!
それで私は昔から国技館での観戦はたいてい2階にしていたのですが、今回はOSGさんが気をきかせてくれてチケットを4人分(つまり1マス分)送ってくれましたので、私と山北くんの二人で1マスを使えたので助かりました。

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 大晦日興行は定着、
両国国技館は満員の盛況

夕方5時からいよいよ試合開始…と思ったらこれがまた、なかなか始まらない!
大体IGFは始まりがルーズでいつも開始時間が平気で15分ぐらい遅れます。
こういうのも映画やコンサートなど他のエンターテインメントでは考えられない事、改善して欲しいものです。
何か今回は文句ばかり言ってますが(ボヤッキーと呼んで下さい 笑)これだけ娯楽が多様化した現代、野球やサッカー、相撲は言うに及ばずお芝居、コンサート、映画、お笑い…etc、プロレスが意識すべきライバルはあらゆるエンターテインメントなのです。

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 メインは2億円ベルトを
賭けたIGFチャンピオン
シップ

私はプロレスというソフト自体は全てのエンタメの中でも一番面白い!と自信を持って断言できますが、開始時間の遅れとか観客の帰りの足に迷惑をかける終了時間、旧態依然とした観客席など内容以外の部分が原因でしょぼいと思われるのは非常に心外ですよ。
ただ誤解の無いように言っておきますが、今時こんなに開始時間が遅れるのはIGFぐらいで他の団体はきっちりしていますので。猪木さ〜ん、改革お願いします!
入場式やら立会人の紹介やらで結局第1試合が始まったのは5時半(!)でした。
あ〜、ダメだこりゃ!とスタートから頭を抱える私でしたが、第1試合は将軍岡本選手が奥田啓介選手をわずか1分33秒で腕ひしぎ逆十字固めで秒殺と幸先良いスタート、思わず客席でガッツポーズでした。
続く第2試合はスーパータイガー選手が左ハイキックで4分18秒、橋本大地選手をTKO、第3試合には2014年にNHKでドキュメンタリーがオンエアされ話題となった中国からの留学生、王彬(ワン・ピン)選手が1分46秒でクラシック・キッド選手をフォール、期待通りの秒殺が続き快調なテンポで進みます。
前半のトリとなる第5試合は小川直也選手と藤田和之選手のタッグ対決、この時点で時計の針は6時10分を指していました。

6時40分、しばしの休憩タイム、そして50分からはスペシャルエキシビジョンの始まりです。

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 「プロレスの星 アステカイザー」に猪木さんはゲスト出演(以下、写真は全て週プロより)

1976年に円谷プロダクションが製作した特撮ヒーロー番組「プロレスの星 アステカイザー」がDVD化される事になり、その宣伝の意味合いからこの日は本物?のアステカ イザーがリングに登場、人気者ボブ・サップと戦うと言う趣向でした。
当時同作品には新日本プロレスが全面協力し、第一話に猪木さんが本人役でゲスト出演した他、シリーズ中にも何人かの所属選手が出演したのですが、大のテレビっ子だった私もこの作品は見た事ないんですよねえ、果たして関西ではオンエアされていたのでしょうか?
私が注目したのは、アステカイザーなるレスラーが果たしてどんなマスク&コスチューム でリングに上がってくるかでした。
特撮&アニメのヒーローをモチーフにしたプロレスラーは過去数多くいましたが、ルックス面において本当に劇中のイメージをそのまま保ったのはタイガーマスク(初代〜現在は四代目が活躍中)ぐらいでした(*レスラーとしての実力ではなくあくまで見かけの話)。
そもそもタイガーマスクの場合は作品中でもプロレスラーですから現実の世界でも異和感がないのですが、それ以外のSFヒーロー、それも奇抜なキャラになればなるほど現実世界での再現が困難になりがちです。
当たり前の話ですがプロレスラーは試合をしなければならないのでコスチュームにも機能性が求めらるからです。作品のイメージを損なわず試合の妨げにもならない、この2つを両立させなくては真の成功とは言えません。

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 本物?のアステカイザー
がリングに登場

テーマ曲(番組主題歌)が流れアステカイザーがいよいよ入場! おおっ! 私の予想に反し番組中のコスチュームそのものだ!しかしリングに上がったアステカイザーはしきりにマスクを気にする素振り、中身は恐らくマスクを被りなれない選手なのでしょう。
山北くんと二人でこの日の第3試合に出た王彬がもう一試合やっているのでは?と推理しましたが、慣れない衣装に身を包んだ(何しろぬいぐるみを着て試合をしているようなもの)アステカイザー、会場の子供たちの声援を一身に受けてそつなく回転エビ固めでサップを丸め込み勝利を収めました。私は密かに猪木さんがマスクマンとなって助っ人に駆けつけるのを期待していたのですが(それじゃ馬場さんのグレートゼブラだ)。

時刻は7時、前半はプロレスでしたが後半戦はMMA(総合格闘技)が続くのでリングのロープを3本から4本に張替え、ここでまた無駄に15分を費やしてしまいました(涙)。
7時15分、遂に我らがアントニオ猪木が入場、館内はこの日一番のボルテージです。
猪木さんも見たし、小川と藤田とアステカイザーも見たし、これで最後まで見られなくても悔いは無い? 7時25分からようやく後半戦開始、しかし5分2ラウンドで行われた第6試合と第7試合が続けてフルラウンド戦っての判定決着ですよ、あ〜あ…。
選手には失礼ですがだから私はMMAが好きになれないのです。やっぱ、私はプロレス人間ですねえ…。
私の願いが通じたか、同じMMA戦でも第8試合は1ラウンドわずか43秒で、続く第9試合も1ラウンド1分21秒と短時間決着、8時25分、ようやく第10試合、セミファイナルにたどり着きました。

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 残念ながらメインのミルコvs石井は観戦出来ず…

鈴川真一選手がクリス・バーネット選手に1ラウンド1分57秒、TKO負けを喫したのを見届けたところで時刻は8時38分、残念ながら私はここで無念のタイムアップ、第11試合のメイン(ミルコ・クロコップ VS 石井慧)を見届けるのは山北くんに託して会場を脱出しました。
思いの他順調に東京駅まで着いたので最終ではなく9時発に乗車でき、もう少し会場で粘った方が良かったかな?と一瞬思いましたが、列車が走り出すとほぼ同時ぐらいに山北くんから「今終わった。」との連絡がありました(2ラウンド5分、ミルコのTKO勝ち)。

あ〜、やっぱり最後まで観ていたら終電には間に合わなかっただろうなと妙に納得しましたが、よく考えたら予定通りちゃんと5時に始まっていれば間に合っていた計算ですよ! IGFのバカヤロー!(笑)
くたくたで家にたどり着いたのが12時のわずか5分前、波乱万丈の2014年の終わり、今回もぎりぎり除夜の鐘に間に合いました…。

この4日後は日本マット界の最大のイベント、恒例の新日本プロレス1.4東京ドーム大会の日でした。
試合数も多く花道が長いので選手の入場にも時間がかかり、派手な演出もあってドーム大会も毎年長時間興行となるのが当たり前です。
久々に生観戦(FILE No.358参照)した2014年など5時に始まって終了が10時前でしたがこの時は翌日が休みで東京泊だったので問題はありませんでした。
今年は翌5日が仕事始めにつき宿泊は不可、はなから日帰りも無理なので大人しく?テレビの生中継(PPV)で観戦していました。
因みに今回のドーム、発表で36,000人(一応満員マーク)を動員、やったね!
ところがこの日は4時開始の試合(全10試合)が休憩時間も無いノンストップでテンポよく進み8時前に終了、つまり実に珍しく4時間以内に収まったのです!
な〜んだ、これなら大晦日じゃなくてこちらに行けば良かったかな?と苦笑いでしたが(いや、やはり猪木信者たるものそういうわけにもいかないか)今回のドームはアメリカでもPPV放送されていた事が休憩時間まで無くして終了を早めた原因のようです。いずれにせよ良い傾向だと思いました。
全ての団体に言いたい事は段取りや進行の悪さにより時間が長くなるのだけはご勘弁、「ノー・モア長時間興行」がこれからのキーワードですよ。

今年の大晦日も「INOKI BOM-BA-YE」があるなら絶対3時開始にして欲しいもので、もしまたも5時開始なら私はパスして1.4ドームに浮気します!
猪木さんの名台詞は「見たくないなら見に来るな!」そう言われると行きたくなるのがファン心理なんですよねえ(苦笑)。

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