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テーマ 「 だから問屋はなくならない(3)
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日本における問屋制度の重要性について何度か触れてきましたが(*1)今回は、我々の同業で日本一の規模を誇る高速さんの公式コメントをご紹介します。(同社が株主向けに発行しているインベスターズ・ガイドより抜粋。)
「食品軽包装の需要は、全国でおよそ1兆6千億円と言われており、3千の販売業者が存在すると言われております。 (中略) 商社不要とか、卸は中抜きされるなどの議論がありますが、食品軽包装資材の卸はなくなりません。
何故なら標準的な食品スーパーの場合、トレー、フィルムなどからレジ袋、輪ゴム、ラベル、セロテープ・・等々、約500種類もの包装関連商品を使用しています。これら全てをメーカーと直接交渉し、商品を受け取るとしたらどうなるでしょうか?
少なくとも数十社のメーカーと、お店毎、売り場毎の必要個数、価格、納入時間などの打ち合わせが必要となります。と同時に何よりそれに要するコストが多大なものとなります。
私どもはお店毎、売り場毎にこれらの商品を小分けし、必要な都度、必要な分だけお届けしています。それには独自のノウハウと蓄積された経験が不可欠であり、それに基づいた専門商社としての役割を十分に果たしております。役割のあるところに付加価値があり、付加価値があるところに存在価値があるのです。」
さらに私が補足させていただくなら、単に詰め合わせたり、運ぶだけなら物流業者と変わりはありません。物流力をやたらとアピールしている同業者もいますが、本来、最適な包装材料を提案したり、ローコストオペレーションを構築したり(*2)意図的な売り場を作る為に様々なメーカーの商品を組み合わせたり(当たり前の話ですが、メーカーさんは自社の商品しか紹介しませんので・・・)、そういったコンサルテイングの部分こそ、専門業者の重要な役割なのです。
昔、「そうは問屋が卸さない!」という言葉がありました。
最近死語になってしまっているようで寂しいのですが、この言葉は、問屋がなくてはならないもので、いかに強い存在であったかを象徴しています。
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