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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
  FILE No.650 2019.11.2  

「 噛ませ犬の咆哮(4) 」

(前回からの続き)

9月1日の日曜日、ドクトルルチャこと清水勉さんが主催の貴重映像の上映会に行って来ました。
大阪在住だった私は参加する機会はありませんでしたが、まだビデオが普及していなかった70〜80年代にマニアが集まった8ミリの上映会がよく行われていたそうで、今回のイベントはまさにその再現でした。
そして私が依頼した件がヒントとなって、清水さんが今回のプログラムに「噛ませ犬事件」の特集を加えて下さる事となったのです。
イベント当日は熱心なマニアが集まり熱気ムンムン、まず第一部は今年お亡くなりになった名優たち、ペドロ・モラレス、ハーリー・レイス、ペロ・アグアーヨらの追悼企画として貴重な試合映像を観賞しました。
そして休憩を挟んでの第2部、日本プロレス史に残る事件のドキュメント特集と銘打っていよいよ「噛ませ犬事件」特集に突入しました。
清水さん曰く「今回の特集は、“ハッピーモーニング”“これがこう”でお馴染みの田宮社長のリクエストで…。」そんなネタ、私のFB友達しか分からないので皆キョトンとしていましたよ(苦笑)。

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 シリーズ前、新聞紙上では藤波と長州のタイトル戦の煽り記事

先ず清水さんが図書館で集めて下さった、シリーズが始まる直前の新聞記事のスクラップの数々がスライドで映し出されました。
これを見ると確かにシリーズ前に藤波と長州のタイトル戦が発表されていた事や、桜井康雄さんが「藤波と長州どっちが強い?」とコラムで書いていたりと結構煽っていたのがよくわかります。ほんと惜しむらくはこれらの情報が大半のファンに伝わっていなかった事ですよ。
そして問題の6人タッグ(テレビ生中継版)がノーカット上映され、しっかり古舘が王者・藤波に広島で長州が、蔵前ではオートンが挑戦する事を喋っているのも確認できました。「藤波にとりましては前門の虎が長州、後門の狼がオートンであります!」
この前門の虎、後門の狼の例えは古舘さんがよく使っていたっけ…古舘さん、疑って本当にすみません(汗)。
そしてこの日の目玉は、試合前のサインボール投げ事件の映像が紹介された事でした!

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 超貴重映像、藤波にサインボールをぶつけられ長州が激怒!

シリーズ開幕戦恒例のリング上からのサインボール投げ、ここで藤波が冗談半分で長州にボールをぶつけ、長州が烈火の如く怒ったと言うエピソードは当時の一部雑誌で記事になっていたので覚えてはいましたが、まさか映像があったとは!それもファンが客席からホームビデオカメラで撮った生撮り映像ですよ。
猪木、ブッチャー、この直後に試合のタイガーマスクを除いた日本人&外国人の主力選手が全員リングに上がりボール投げのスタート、この時、藤波他日本人選手は皆お馴染みのライオンマークのジャージ姿なのに長州だけが早くもガウンなのがいささか奇異、それだけメインに向けて気合が入っていたのでしょう。
その長州の後頭部に結構な勢いでボールが当たるシーンがバッチリ映し出されており、長州が「何するんだ!」とばかりに藤波の胸ぐらを掴んで周りが慌てて制止していました。但し映像ではそのボールを投げたのが本当に藤波だったのかは確認出来ませんでしたが、37年前からずっと不思議に思っていた事、いくら藤波さんがいたずら好きでも(笑)二週間後にタイトル戦が決まっている対戦相手にそんな不謹慎な事するかなあと…もしやこれ、冤罪では無いでしょうか(笑)?
藤波さん自身がご記憶とはとても思えませんでしたが、その約二週間後、銀座三越に藤波さんが来られた時に二人きりでじっくりお話出来るタイミングがあり、思いきってお聞きして見ました。
するとやはり覚えていないようでしたが、「うん、それひょっとしたら俺かもしれない。」と(笑)。但し藤波さん曰く、「確かにボールを投げたのは俺かもしれないけど別に長州を狙ったわけではない。」とあくまで不可抗力を強調されていましたよ(笑)。
「(長州がメインの試合で)つっかかって来たのはそれが原因かもしれないな」と苦笑いしていましたが、それ案外当たっていると思います!
と言うのは、前述のように長州は何らかの形で猪木から挑発されていましたが、それでも半信半疑、感情をどう出して良いのかわからないという状態だったのですから、藤波にボールをぶつけられた瞬間、ブチッと切れて吹っ切れた(長州流に言うならワインの栓が抜けた)のではないでしょうか。そう考えるとあの暴投?はファインプレーものです(笑)。

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 ニューピアホールは恐らくプロレス初使用
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 試合後に田中稔選手と

イベント終了後清水さんから「ご満足頂けましたか。」のお言葉を頂きがっちりと握手、重ね重ねお礼をお伝えしました。
また、清水さんはこの日のような内容のイベントを是非大阪でもやりたいとおっしゃっていたので、実現が楽しみです。

上映会終了後はベストボディジャパンプロレスの試合観戦の為、大急ぎで浜松町にあるニューピアホールに移動しました。
同団体は4つのタイトル(女子、タッグ、スーパーボディ、無差別級)を新設、このうち女子王座戦には白川未奈ちゃんが挑む事になっていました。
昨年8月のデビュー以来1年にして巡って来た王座獲りのチャンス、王座決定戦の相手、田村依里子選手は名門・帝京大学柔道部出身で三段黒帯、私は観に行けませんでしたが2月にもシングルマッチで戦い、柔道技で投げまくられ完敗を喫している因縁の相手です。未奈ちゃんは試合後号泣し「普通の練習だけじゃ駄目なのか?」と一念発起し柔術に入門、特訓を重ねて来ました。
試合前の会見で「私には柔道と言うベースがあり、大学の先輩には田村亮子さん、後輩には松本薫さんがいます。グラビアアイドルには負けません。」と挑発して来た田村選手を見返すべく、挑んだ未奈ちゃんでしたがこの日も柔道殺法の前に大ピンチの連続でした。
誰もがもう駄目か?と思いましたがどうにか危機をクリア、得意のインプラントDDTから、変形アルゼンチンバックブリーカーに担ぎ上げ、そのまま前に叩きつける初公開の新技で完勝! 因縁のライバルにリベンジするとともに遂に結果を出しました!
地力では敵わないものの、試合がベストボディジャパンだけの田村選手と比べ、東京女子にも参戦、さらにはメキシコにも遠征とかなりの試合数をこなして来た事が勝因でしょう。
尚、最後に繰り出した新必殺技はデビュー前から考えていたもので、その名も「GSS(Glamorous Strong Style)と言うそうです。
「チャンピオンになりました。田村選手は格闘技経験があって、デビューする前から私よりパワーもあって。いつか見ていろよって、ずっと悔しい思いをしながら一年間やって来ました。その結果が今日に繋がったのかな。私はプロレスに人生を変えてもらったので、プロレスラーとしてきちんと名前を残したい。」(試合後の会見より)

試合後の売店にもチャンピオンベルトを持参してくれて近くで見る事が出来ましたが、神々しい天女の絵に赤い革が可愛らしく、未奈ちゃんにお似合いのベルトでした。
嬉しくてこの日の夜はベルトとともに寝たそうですが、歴史は繰り返す!?それ、馬場さんがNWA世界王座を初めて獲った時にもやったそうですよ(笑)。
GSSを武器に、王座の価値を高める防衛戦ロードに期待しています。
白川未奈王座奪取戦はこちらをクリック

長州力から白川未奈へと振り幅の広いこのブログ(笑)、次回も色々な事がありすぎた9月編をお届けします。

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