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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
 FILE No.474 2016.5.28

「 レッスルマニア(5) 」

(前回からの続き)

史上最大の祭典「レッスルマニア32」から一夜が明けました。
前夜ホテルへ戻って来たのが既に午前様だったので、ゆっくり寝ていたいのが本音でしたがそうもいきません。公式な視察のスケジュールは既に終わっているもののこの日は有志一同でダラス市内の観光を申し込んでいたからです。
レッスルマニアの余韻と寝不足で半分頭がボーッとしたまま車でホテルを出発、因みにこの日のダラスの最高気温は28℃、日中はTシャツ一枚で十分でした。
30分程走って最初の見学地である地元メジャーリーグの人気チームであるテキサス・レンジャーズの本拠地に到着、ん?何処かで見た景色と思っていたら何だ、夕べレッスルマニアが行われたAT&Tスタジアムのすぐ近くですよ。
一夜明けたスタジアムは、ほんの12時間前に10万人の人が押し寄せたとは思えないほど嘘のようにひっそりしていましたが、まだ取り外されていないWWEスーパースターズの巨大なポスターがその名残を感じさせました。
この後市内に戻って訪れたのは、あららまたも一昨日レッスルコンで来たホテル・ハイアットリージェンシーです。ここからダラスのシンボルである高さ200mのリユニオンタワーに登り美しい市内の眺めを楽しみました。
移動の車内でのガイドさんの話によると、ここダラスはテキサス州の中でもヒューストン、サンアントニオに次いで人口が多い都市だそうです。すかさず私が「アマリロはどんな所ですか?」と聞くと「えっ、アマリロは何もない田舎ですよ。アマリロに何かあるんですか?」と逆質問されました。
テキサス州アマリロと言えばドリーとテリーのザ・ファンクスの本拠地(出身地ではない)、ファンク道場からスタン・ハンセン、ボブ・バックランド、ジャンボ鶴田、天龍源一郎ら多くのトップレスラーが育った事は昭和のプロレスファンなら常識です(笑)。

お昼になったのでランチタイム、テキサスと言えばやはりステーキと言うわけでたっぷり時間をかけて堪能しました。何しろこちらに来てから昼は視察の合間にイベント、そして夜も会場でピザやホットドッグと言った食生活でしたから、やっとまともにゆっくりと食事が出来ましたよ。

午後からはケネディ大統領暗殺の場所を見学に行きましたが、考えてみれば人が殺された場所が観光名所になっていると言うのも凄い話です。
日本で力道山先生が刺された場所(赤坂のナイトクラブ「ニューラテンクォーター」)が名所になるようなものですが、ケネディ暗殺の日が1963年11月22日、力道山が刺されたのが同年12月8日(なくなったのは同月15日)ですから殆ど同じ時期だった事に気がつきました。
二ヶ月連続で衝撃のニュースが流れたわけですが、当時を知る内藤さんは「力道山死去はケネディ暗殺以上にインパクトがあった」と述懐されていました。
近くの路上に立派なリンカーンコンチネンタルが停まっているので近づいてみると、これぞケネディがパレード中に射殺された時に乗っていた車でした。
普段は一般公開される事はあまりないらしいですが、この日は好天と言う事でお披露目となったようです。
しかも5ドル出せば中に乗って写真が撮れるとの事、不謹慎と言うか商魂逞しいと言うべきか、まず日本では考えられない事ですが、これも国民性の違いでしょう。
ガイドさんは「縁起が悪い」と言っていましたが、ミーハーの私はしっかり5ドル払って乗車、ケネディ射殺シーンを再現して来ました(笑)。
市内観光のダイジェストはこちらをクリック

暑いので観光を適当なところで切り上げホテルへ帰って一休み、夜はまたもやWWE、三夜連続となる今宵は「RAW」(ロウ)の収録を観戦に出かけました。
元々のタイトルである「Monday Night Raw」(マンデー・ナイト・ロウ) にあるように文字通り月曜夜の実況生中継で、1993年のスタート以来23年も続いているWWEの看板長寿番組です。
会場は一昨日の「ホール・オブ・フェーム」と同じアメリカン・エアラインズ・センターだったので難なく電車で行く事が出来ました。
さて、この日も心配だったのが荷物検査でしたが、ああ遂に三日目にしてアウト! 係員がウエストポーチ式のカメラバッグを開けろと言うので中を見せたらその場でチケット(引換券)を切られ、カメラを取り上げられてしまいました!
日本では殆んどフリーパスなのにこちらでは何故これ程厳しいのか?
当然テロ対策や動画撮影の禁止を徹底する為でしょうが、一昨日と同じ会場で前回はOKで今日は駄目ってどういう事なんだよ!? ようは調べる係員によってかなりの温度差があるようで、本日は厳しい人に当たったのが不運でした。
しかし帰国してからWWEに詳しいファンにこの話をしたら、むしろ「ホール・オブ・フェーム」「レッスルマニア」で持ち込めたのが超ラッキー、奇跡に近いと言われました。
カメラでも掌サイズのいわゆるコンパクトカメラなら別段問題がないのですが、一眼レフとなるとかなり微妙、私が持って行ったような望遠レンズ付きとなるとまずアウトのようです。
前回も書いたようにこちらの観客は殆どが透明バッグ持参の軽装、「郷に入っては郷に従え」と言いますので次回からはそうしたいと思います(←また行くつもりかよ!笑)

カメラを没収されたおかげですっかりテンションが下がったものの気をとりなおして館内へ入るとこの日も凄い人でしたが、客席を見渡すと小さな会場だなあ、と言うのが第一印象でした。しかしこれは昨夜のAT&Tスタジアムの10万人のイメージがまだ残っていたからで、今宵の会場も日本で言えば両国国技館や横浜アリーナぐらいの大きさなのです。
「レッスルマニア」の翌日であるにも関わらずこの盛況ぶり、しかもWWEは毎週このクラスの会場を使っているのですから、そのスケールには改めて驚きます。
夜7時、試合と実況生中継がスタート、オープニングから観客も大ヒートで前夜に負けぬ凄い盛り上がりでした。もっとも英語のやりとりなので何を言っているかはさっぱりわからないのですが、早くも次回のPPV大会に向けての新しいストーリーが展開している事だけはわかります。
それにしても常に観る者を飽きさせないものを創り提供し続ける事がエンターテインメントの宿命とは言え、華やかにショーアップされた舞台裏での苦労が偲ばれます。
終了は10時過ぎ、ホテルへ帰ると11時になろうとしていましたが、三夜連続のWWEですっかりお腹一杯、燃え尽きました…。

翌日、我々は帰国の日でしたが休みを知らないWWEはこの日は「SMACKDOWN」(スマックダウン)の収録日でした(毎週火曜日の試合を木曜日に録画放送)。
場所は同じテキサス州のヒューストンで、本音を言えばどうせここまで来たのだから私だけもう一日延泊して四夜連続WWEと行きたいところでしたが、ツアー・メンバーや添乗員が帰国してしまうのでそれをやるといよいよ一人ぼっちになってしまいます。
事前に旅行社からは何なら飛行機や宿泊手配をしますがどうしますか?と聞かれていたものの、知らない土地で一人旅は流石に恐ろしいので不本意ながら皆と同じ飛行機で帰って来た次第です。

睡眠や食事をとる時間も少ない(自業自得!)弾丸ツアーを完走し心底疲れましたが、長年の悲願であった「レッスルマニア」を体験できて本当に感無量の旅でした。
行く前は一生に一度で良いからと思っていましたが、あの超劇的空間を一度味わってしまうと病みつきになってしまいそうです。世界最高の祭典にはそれぐらいの価値がありますので、皆さん是非私と一緒に行きましょう(笑)!
毎度の事ながら海外では神経をすり減らし冷や汗をかく事ばかり、二度と言葉の通じない国になんか行くもんか!と思うのですが、今回も現地の人々やツアーメンバー、添乗員やガイドさん、カウント2.99のマスターら御一行など多くの人に親切にして頂き、助けて頂きました。
人と人はお互い支え合っていて決して一人では生きていけないもの、海外へ行く度にその事を痛感します。
今回の視察記はすっかりプロレスネタばかりになってしまいましたが、最後は格好よくまとめましたので、年に一度ぐらいは私に外の空気を吸いに行かせて下さい(笑)。

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 観客が持ち帰る事が出来るレッスルマニア特製シート

PS 帰国一ヶ月後、旅行社の担当が気を効かせてくれて何と、レッスルマニアのリングサイド(私が座った席ではありません)の特製パイプ椅子を送って下さいました。
この椅子はカウント2.99さんに展示させて頂く事にしました。

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