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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
 FILE No.473 2016.5.21

「 レッスルマニア(4) 」

(前回からの続き)

さて日曜日、いよいよ世紀のイベント「レッスルマニア32」の日がやって来ました。
この日も早起きしてホテル近くでやっているファンイベント「アクセス」に行きましたが相変わらずの大盛況、ダメ元で現役タッグ王者のトリオ、ニューディのサイン会ブースに並ぶもあえなく時間切れで選手交代、あらら、昨日と同じサミ・ゼインが登場したので申し訳ないと思いつつも別のブースへ移動しました。
お次はレジェンドのリッキー・スティムボートの列に並びましたが、こちらもあとわずか10人ほどでまたしてもタイムアップ、交代要員がこちらも昨日と同じダニー・デービスですよ(苦笑)。
この時は今から違うブースに行ってもまた時間がかかるのでそのまま並び続けましたが、日本人は珍しいのでデービスさんもこちらも覚えてくれていて「イエスタディ!」と叫んでおりました(笑)。
その後は昨日は撮り逃したボブ・バックランドとの撮影に成功(ラリー・ズビスコとのレジェンド・コンビでスリーショット)、バックランドは茶目っ気たっぷりでチキンウイングフェースロックで絞めあげてくれました(笑)。

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 カメラマンからこんな
カードを頂いたものの…

尚、このブースのみWWEのオフィシャルカメラマンが自社のカメラで撮影してくれまして、カード(写真参照)を手渡されました。
裏面の英文を読むとどうやら、レッスルマニアの専用サイトにアクセスしてパスワードを入力すると今の写真がダウンロード出来る、と言う事らしいので、帰国して早速やってみました。しかしいくらサイトを閲覧してもコードを入力するページが見つかりません。
諦めきれないのでWWEジャパンにメールで問合わせると「当社でも確認してみましたが見つける事が出来ませんでした。本国に確認しますので今しばらくお待ちください。」と返事が来ました。
日本支部ですらわからない事が素人にわかるわけありませんが、翌日には再度メールが来て「こちらにアクセスして下さい。」と正しいアドレスの連絡があり、パスワードを入力すると見事ビンゴ!貴重なスリーショット写真を無事ダウンロードする事が出来ました。 WWEの迅速な対応は嬉しかったです。

「アクセス」に話を戻すと、この日も会場の一角ではNXTの選手が試合をしていましたが不意にリングアナの「シンスケ〜、ナカムラ〜!」のコールが聞こえました。
思わぬサプライズにサイン会ブースに並んでいたファンも大移動、無名のグリーンボーイ相手とは言えまさか中邑真輔選手の試合が観られるとは超ラッキーです。

会場では総勢6人のカウント2.99のマスターたち御一行と合流、ここまで殆ど単独行動でしたのでこれで100人力、一緒にレッスルマニアが行われるアーリントンへ向かいました。ダラス市内からタクシーで30分程走ると今宵の会場であるAT&Tスタジアムが巨大なその姿を現し、遂にここまでやって来た!と武者震いがしました。
さて、会場入りの前に実はもう一つ楽しみにしていたイベントがありました。
テキサス育ち(アマリロ)のリビング・レジェンド、テリー・ファンクがすぐ近くでバーベキュー大会を開催していたのです。
このイベントもマスターがネットで発見、私も一緒に連れていってもらえるよう御願いしていたのですが、もし一人だったらとてもたどり着けなかったでしょう。旅は道連れと言いますが本当に感謝です。
会場は国道を挟んでAT&Tスタジアムに程近い場所で、バーベキューと聞いていたので屋外かと思っていたら大きな室内レストランでした。
食事はバイキング形式で、会場の一角では我らがテリーが長蛇の列のファンを相手にサインや写真と大忙し、我々が到着したのは1時過ぎでしたがイベント自体は11時から始まっていたのでテリーは既に2時間以上もファンサービスに徹している事になります。
この日の為に日本から空輸して来たNWA世界ヘビー級のチャンピオンベルトにサインを入れて頂いたのですが、わざわざ「FOREVER」(83年、テリー引退試合の名台詞!)のメッセージまで書いて下さって感激しました。

さて、手早く食事を済ませ名残惜しいですがまだ長蛇の列と格闘中のテリーに別れを告げると、いよいよ本日のメインイベント、AT&Tスタジアムに突撃です。
既に会場の周りはとんでもない人の波で3時開場の予定が遅れに遅れ混乱が増すばかりでした。3時45分頃にようやく開場したものの、これだけ人が多いとなかなか進みません。
この日も当然手荷物検査があり、特にレッスルマニアは厳しいと言う噂でしたので一眼レフカメラを持ち込めるのかが心配でした。
大半の客は透明ビニールバッグの軽装なので不安は増すばかりでしたが、ボディチェックの時にNWAベルトとカメラバッグを手に持ったまま万歳したら別段何も言われずパスしたので拍子抜けしました。
ただ、マスターのグループの方は自撮り棒を取り上げられてお気の毒にゴミ箱に捨てられていましたよ。
さあ、ようやくスタジアム内に入れたので後はもう怖いものなし?マスターたちと別れ、自分の席を探そうとするも、実はここから悲劇が待っていたのです!
とにかく広い場内、係員にチケットを提示して席の場所を尋ねてもどうも要領を得ません。何人かに聞いて廻っていると「リストバンド」と言う言葉を連発しています。どうやら先ず何処かで手首にリストバンドを巻いてもらわなければダメと言っているようでした。
焦ってその場所を尋ね、指さす方向に行くと1Fのフロア席に通じる通路が「Have wristband」と「Need wristband」と言う看板で区切ってありました。そして「Need wristband」の前に並んでいる行列がまたとんでもない長さなのです。まごまごして係員に聞いてもここへ並べの仕草をするばかりで、不安な気持ちで列に加わったもののいっこうに前に進まないし、それ以前にここに並んでいて正解なのかどうかもよくわかりません。本当にこういう時の心細さと恐怖感って半端じゃないですよ!ひたすらマイナス思考が募るばかりで言葉の通じない国になんぞ二度と行くもんか!と思ったり、半分泣きたい気分で、わんわん泣き叫べば大人がかまってくれる幼児の頃は良かったとか、そんな事ばかり考えていました(笑)。
不安やいらいらがピークに達した時、ふと横にいた若いお兄ちゃん(勿論外人)のチケットをチラ見すると「Q-7」の表示が目に入りました。私の席が「Q-18」だったので同じ列です。
恐る恐る「エクスキューズミー、ディスチケット・イズ・ニード・リストバンド?」と聞いてみると「イエス」の返事、やはりリストバンドが要るんだとこれでやっと確信が持てました。本当は恥をしのんで席まで連れて行ってくれるよう頼みたかったのですが、その英語が思い浮かばず、このお兄ちゃんに着いていこうと決意したのです。
長い時間待ってようやく少しずつ列が進み出し、我々の順番が回ってきました。
係員が一人一人のチケットをチェック、手首にグリーンのバンドを巻いていて、これが終わるとやっとアリーナに入れるようです。
私の隣りのお兄ちゃん、次に私の番になりましたが、お兄ちゃんもよほど待ち焦がれていたのかバンドを巻くと同時に走り出したので、お〜い待ってくれえ!とばかりに必死に追いかけましたよ(笑)。アリーナに入ってもお兄ちゃんを見失わないよう追跡、鬼ごっこ?の末にようやく、本当にようやくという感じで自分の席にたどり着けました。
時計を見ると既に5時半、開場から席に着くまでに2時間かかっているのですから試合が始まる前にぐったりで、リング上では既にキックオフと呼ばれるダークマッチが始まっていました。
私が座ったQ-18の席はアリーナの中段ぐらいで、当初予想したよりはリングが近い場所でした。そうは言っても恐ろしくだだっ広い会場ですからもっぱらビジョン中心の観戦でしたが、ふとチケットを見ると入場料金は472ドルとの事、この場所でこんなにするのならリングサイドは1000ドルぐらいするのでしょうか、やはりレッスルマニアだけは別格です。

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 「レッスルマニア32」が行われたAT&Tスタジアムは何と10万人越え!(週刊プロレス増刊号より)

苦労の末やっと座れて、ようやく落ち着けると汗を拭きながら売り子から買ったコーラで喉を潤し、改めて場内を見渡すとまさに人、人、人…試合中に発表された観客数は何と驚異の101,763人!!…87年の「レッスルマニア3」(ミシガン州ボンティアック)の93,173人の記録を29年ぶりに更新する偉業で、私も歴史の証人の一人となりました。

6時ジャスト、遂に世界最大のビッグ・ショーがスタート、そこから休憩なしのノンストップで実に約4時間47分!
そこにあったのはまさに感動の超劇的空間でした。
長時間興行には基本的に反対な私ですが、テンポが良いのであまり時間の長さを感じさせませんし(まあそれでも疲れましたが 笑)ここまで完璧なエンターテインメントを見せられたらもはや脱帽です。
この感動と興奮だけは現場にいた者にしかわからないもので、私の拙い文章力ではとても伝えられるものではありませんが、別ページのアルバムで多少なりとも雰囲気を味わって頂けたらと思います。
この日のダイジェストはこちらをクリック

史上最大の祭りが終わりホテルへ帰り着いたらもう12時、長い長い一日が終わりました。WWEがライバルはディズニーと公言するのが決してはったりでは無い事を改めて実感しましたが、レッスルマニアショックが大きすぎてなかなか寝付けなかった事は言うまでもありません…。

(次回へつづく)
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