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社長の経営日誌

孤高の天才 社長の経営日誌 田宮社長が好き勝手に織りなす独白です
 FILE No.412 2015.2.21

「 WWE(1) 」

昨年7月、WWE(World Wrestling Entertainment)の日本公演・大阪大会を観戦(FILE No.385参照)して以来、すっかりはまってしまい連日テレビ中継にかじりついております。
WWEは本国アメリカにおいては現在「ロウ」と言う番組が月曜日の夜に3時間の生中継で、そして「スマックダウン」なる中継録画が木曜日(収録は火曜日)に2時間枠でオンエアされています。
週に2回も地上波のゴールデンタイムを占拠しているとは日本のプロレス事情と比較すると隔世の感があり羨ましい限りですが、この両番組は日本においても字幕スーパー付きでスカパー!のJ-SPORTSで視聴できますので、英語のリスニングの練習も兼ねて(笑)楽しんでいます。

WWEは私が本格的にプロレスファンになった80年代は、WWF(World Wrestling Federation)という名称だったので、私などは未だにそちらの方がピンと来ます。

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 パンダのマークのWWFは
世界自然保護基金

WWFからWWEに改名した理由は2002年にパンダのマークでお馴染みのもう一つのWWF(World Wide Fund for Nature=世界自然保護基金)に名称変更の裁判を起こされ敗訴したからですが(因みにパンダのWWFは当社も会員です)、紛らわしいので当ブログでは2002年以前も含め全てWWEで統一させて頂きます。

ここでそもそも「What is WWE?」と言う時代遅れ(笑)な貴方の為に解説させて頂きましょう。
WWEはアメリカ・コネチカット州に本社を置く、世界最大のプロレス団体です。
全米でWWEのテレビを毎週視聴している人は約1,400万人と言われ、アメリカだけに留まらず35以上の言語で全世界200カ国をカバー、この地球上でどのぐらいの人がWWEを見ているのか?ちょっと想像がつきません。
ライブイベントもアメリカだけでなく全世界で行われ、その数は実に年間320回!
つまりほぼ毎日世界の何処かで試合が行われている計算となります。

WWEの魅力は、毎週テレビで流れるハリウッド顔負けのストーリー展開で、様々な登場人物が愛情、友情、憎悪といった感情を複雑に絡め合いながら抗争を展開します。
ドラマの決着戦は地上波ではなく年間12回行われるPPV(ペイパービュー=視聴料金が別途必要な番組)の大会で行われ、そこからまた新たなストーリーが始まります。
海外ドラマさながらのストーリーは常時10人以上のシナリオライターが執筆、一番面白い物が採用されると聞いた事がありますが、下手な漫才よりよほど面白い連続ドラマに取り付かれたら私のように病みつきになる事は間違いなしです。

世界一のプロレス団体と紹介しましたが、実はWWEは現在、プロレスと言う言葉を使わず「スポーツ・エンターテインメント」と称しています(番組中にスポーツ・エンターテインメントと言う言葉が出ると字幕スーパーでは娯楽スポーツと訳される)。

ある特集本に掲載されたWWEアジアパシフィック支部のGMであるアンディ・ウー氏のインタビューはWWEの本質を突いていますので、ここに再現しましょう。
(WWEのセールスポイントは?)
「WWEが展開しているものは独自なプロダクツだと思います。家族で楽しめるものを提供しています。テレビ、ライブイベント、グッズなどを通じてあらゆる客層に幸せを提供しています。
(プロレスではなく、スポーツ・エンターテインメントと称している理由は?)
WWEは他のプロレス、格闘技団体を競争相手とは認識していません。
WWEがまず伝えているのはストーリーライン、キャラクターです。WWEはストーリーテラー(語り部)であり、ストーリーテリング・ビジネスを展開しその事に強い誇りを持っています。 だからWWEがプロレスへ回帰する事はないと思っています。
WWEでもリング上で勝つ事は重要です。しかし、勝つ事が全てではありません。
勝つ事でストーリーが続いていく、展開されていく事が重要なのです。
プロレスはスポーツのカテゴリーに入ります。WWEはスポーツ・エンターテインメントであり、ファミリー・エンターテインメントです。ですから私はWWEの中にそれら全ての要素が含まれていると思っています。
(ではスポーツ・エンターテインメントとしてのライバルは?)
大きな視野で考えるとディズニーがそれに当たると思います。
ですが、スポーツ・エンターテインメントというカテゴリー内では競争相手はいないと思います。例えばNFLはスポーツです。勝利を求めあらゆるデータが数値化されます。
WWEはストーリーラインがあってドラマがあって、一方ではプロレス団体として歩んで来た歴史もあります。プロレスがベースになっている事は確かです。
このような存在、プロダクツは無いので狭義のスポーツ・エンターテインメントでは競争相手はいないと言えますし、広義のエンターテインメントではライバルは沢山いると言えます。」

ディズニーこそがライバルと豪語するWWEが行うPPV大会の中でも最大規模のビッグマッチが、毎年春に開催される「レッスルマニア」で、開催場所は毎年変わりますが「レッスルマニア」が近づくと開催地はオリンピックやワールドカップ並に街中がお祭り騒ぎになるそうです。

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 「レッスルマニア29」より

写真は「レッスルマニア29」(2013年4月7日 ニュージャージー州イーストルサフフォード、メットライト・スタジアム 観衆8万676人)と「レッスルマニア30」(2014年4月6日、ルイジアナ州ニューオリンズ、メルセデンス・ベンツ・スーパードーム 観衆7万5,167人)の会場の様子ですが、凄まじい人、人、人の寿司詰め状態、入場料やグッズの売り上げ、そして最も大きいPPVの売り上げ、これらを合算した総収入は一夜にして6,700万ドル(日本円で約67億円)!!

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 「レッスルマニア30」より

世界最大のプロレス(スポーツエンターテインメント)イベントは数字の方も天文学的ですが、「レッスルマニア30」が開催されたルイジアナ州ニューオーリンズの市観光局によればレッスルマニア週間がニューオーリンズにもたらした経済効果は、約1億4,220万ドル(163億円)、会場に詰めかけたうちの約5万1,000人が州外・国外からの観光客でこれらの人が一人当たり平均3.7日滞在、周辺の飲食店で約1,070万ドル(12億3,050万円)を消費、約2,430万ドル(27億9,450万円)の収税・市税を払った事になったそうで、常に米国内の複数の都市が開催地に立候補しているのがよくわかります。

プロレスと言う言葉を使っていないので、WWEの所属選手はプロレスラーではなく「スーパースター」、女子選手は「ディーバ」と呼ばれています(ディーバとはイタリア語で神々しい女性、女神の意味)。
厳しいトライアウト(入団テスト)をパスしたスーパースターズはライブイベントのアンダーカード(前座試合)に出場する選手でも年収3,000万円以上、テレビに毎週出演するようなトップ(現在約30人ほど)となると平均年収は何と5億円!!
アメリカの四大メジャースポーツ(NFL、NBA、MLB、NHL)にも負けない金額を稼ぐスーパースターズですが、世界一稼げるリングは世界一生存競争が激しい戦場でもあります。
全米、時には時差を超えて海外を回って年間200試合を戦う過酷なサーキットに加え火曜日の「スマックダウン」の収録会場の控え室には、前夜の「ロウ」の生中継の視聴率が分単位で貼り出され数字の悪い選手はいつ解雇されるか分からないと言う厳しさ、この原稿を書くに当たって2003年の日本ツアーで買ったパンフレットをチェックしたら、掲載されている選手のうちの9割以上が今はWWEにいない事に気がついてびっくりしました。

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 狂犬ディーン・
アンブローズ
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 救急車の上に乗るアンブローズ、破天荒なファイトが魅力

しかし、こう連日WWEを見ていると当然お気に入りの選手もできるもので、今私が一番肩入れしているスーパースターが「狂犬」ことディーン・アンブローズ選手です。
顔はちょっと往年のディック・スレーター(←知ってる?)に似たアンブローズ選手、善玉ながら抗争相手をある時は控え室で、ある時は車のトランクに隠れて、ある時は救急車の屋根からダイブして襲撃と、そのハチャメチャな暴れっぷりが痛快で好きになりました。
このアンブローズ選手、実は昨年7月に来日しているので私はナマで見ているのですが、その時はまだ選手の名前やストーリーをろくに把握していなかったので印象が薄く痛恨の極みです(涙)。

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 2014年最優秀ディーバに
輝いたAJ・リー
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 初来日が待ち遠しい…

そしてディーバ、つまり女子ではAJ・リーという選手が気に入っております。
まずテーマ曲が可愛い♪(笑) そのテーマに乗っていつもスキップをしながら入場して来るシーンが何とも可愛いのです♪(しょうもない理由ですみません!)
因みにAJ選手の必殺技はブラックウィドーなる固め技、この技よく見たら猪木さんの卍固めですよ!
WWEでは毎年12月にグラミー賞をパロったスラミー賞(日本で言うプロレス大賞)を独自に決定、表彰式を行っていますが昨年はアンブローズ選手が「今年一番ブレイクしたスター賞」を、AJ選手が「年間最優秀ディーバ賞」を獲得、我ながら自分の眼力の鋭さにニンマリでした(笑)。今年の日本公演のメンバーにこのお二人が選ばれる事を切望しています。

頭文字のWORLDの通り今や地球規模の団体となったWWEですが、元々はアメリカのニューヨークを中心とした東部地区の一プロモーションに過ぎませんでした。
80年代前半までのアメリカのプロレスは各地に多数のローカル・プロモーションが存在し、それぞれが独自に興行を行っていました。
広大な全米を全国中継するテレビ局は存在せず、プロレスファンはテレビで自分の住む地域のローカル・プロレスしか楽しむ事ができませんでした。
だから、例えばロサンジェルスのファンは遠くニューヨークでどんな試合が行われているか全く知らないし、情報を得るにはそれこそ他の地域のファンと文通でもするしかない時代だったのです。
全米各地で地元の独自色の強いプロレスが行われていた古き良き時代、各地の主要プロモーターたちが集まったNWA(National Wrestling Aliance)と言う組織がありました。
NWAはプロモーターの連盟、協同組合のようなものでお互いのテリトリーには進出しないと言う暗黙の不可侵条約が結ばれていました。
NWAが認定する世界王座は当時プロレス界で最高権威と言われており、NWA世界王者は本部の決めたスケジュールで会員の地区を回り防衛戦を行うと言うシステムが確立されていました。
世界王者を初めとした一流選手を派遣してもらう為、日本の全日本プロレスと新日本プロレスもNWAのメンバーとなっていました。
興行がバッティングしない一地域に一プロモーションがNWA加盟の原則条件と考えると、狭い日本の商売敵である全日本と新日本が両方メンバーになれた事を読者の皆様は不思議 に思うかもしれません。
先に加盟に成功したのは勿論アメリカに太いパイプのある馬場さんです。
馬場さんに遅れて加盟申請の為、年に一度のNWA総会に出向いた猪木さんは「会員以外はお断り」と会議場にも入れてもらえせんでした。
別室で会議の結果を待つものの申請が通るかどうかは会員の多数決で決定、勿論馬場さんが新日本の加盟に反対したのは言うまでもありません(笑)。
「猪木には悪いが私は新日本の加盟決議で反対に一票を投じた。企業防衛とはそういうものだ。」
NWA会員のプロモーターには心情的馬場派が圧倒的に多く(ここが馬場さんの政治力)多勢に無勢、猪木さんは手ぶらで帰る屈辱を味あわされました。
翌年の総会でも新日本の加盟は再び却下、そして申請三年目、業を煮やした猪木さんは遂に専門弁護士と図って独占禁止法まで持ち出してNWAを揺さぶり、これには会員たちも「そんなややこしい事を言うならとりあえず入れてやれ。」としぶしぶ了解、こうしてようやく加盟に成功したのです。

(次回へつづく)
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