包装資材の専門商社 タミヤ

ホーム タミヤのチカラ 商品ラインナップ 環境保全活動 会社情報 お問い合わせ

会社情報

Home > 会社情報 > 社長の経営日誌
会社概要
主要販売・仕入先
社長の日誌

社長の経営日誌

2010.10.2
FILE No.191
「 私、レジ袋の味方です(4) 」
 200回までM9 

我が大阪のお隣、和歌山県で昨年県を挙げて大々的に取り組んだノー・レジ袋運動、即ちレジ袋の有料化とマイバッグの推奨が頓挫したとの情報が入りました。
オークワなどの大手量販店が再び、レジ袋の無料配布を始めたのです。
和歌山だけでなく、他の地域でも似たようなケースが増えて来たようです。

レジ袋はごみ袋として再利用したり、そのまま焼却処分しても助燃剤の代わりとなる為、削減しても環境負荷を減らす事にはならないという事は、以前に検証した通りです。(FILE No.093095「私、レジ袋の味方です」参照)
私に言わせればレジ袋こそ本当のエコバッグ、私がもしスーパーのオーナーだったら他との差別化の為、むしろレジ袋の配布を積極的にやるとブログに書いたら、和歌山ではエバグリーンというお店が本当にそれをやっていたそうです。
以下、昨年同店が配布したチラシより抜粋します。

「エバグリーンは2009年1月23日以降も、今までどおりレジ袋を無料でお渡しします。
2009年1月23日より県の呼びかけでレジ袋を有料化する小売店があります。
当店は有料化してまでレジ袋を削減したとしても地球全体の環境負荷の削減に繋がる効果は非常に少ないと考えます。
レジ袋は二次、三次に利用しやすくコスト的にも利便性に優れており、レジ袋がなければ別の袋などを購入しなければなりません。
当店ではお客様の利便性、コスト、環境に対する考え方等にさまざまな意見がある事を考慮し「マイバッグもよし!」「レジ袋もよし!」の考え方で今までどおりお買い物の際にレジ袋を無料でお渡し致します。(以下、略)」

う〜ん、エバグリーンさんはこのブログを読んでくださったのか(笑)
このように確固としたポリシーを持ったお店にお客が流れた事、そしてもう一つマイバッグ化を進めたスーパーでは、万引き被害が急増した事がレジ袋無料配布が再び始まった原因でしょう。
その被害額はレジ袋削減分の利益など吹っ飛んでしまう程だそうです。

友江照幸氏(プロフィールは FILE No.051 参照)の著書にはこんな事が書かれていたのを覚えています。

「万引きを例え見つけたとしても、その犯人は自分の悪事は棚に上げてそのお店の中傷を言いふらします。だからまず、万引きをしない、させない仕組みを作る事を心がけるべきです。」 

マイバッグの推奨はまさしくその考えに逆行し、スーパー自らが盗んでくださいと言っているようなものにしか思えません。
客離れや万引き被害、これだけのリスクを負って全く環境負荷の削減にもならない事を止めるお店が増えるのは喜ばしい事です。

最初にこんな偽善エコ行為を考え出した奴は、まさしくA級戦犯ですよ。
でもペットボトルや容器の回収リサイクル、割り箸を止めてのプラ箸の使用など、まだまだどこが環境に優しいのよくわからない事が多いのも事実です。
本当のエコロジーとは何かを考え、我々のビジネスとの共存を追求していきたいと思います。

<過去の日記>
サイトマップご利用にあたってプライバシーポリシー

(c) 2007 TAMIYA.Ltd