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社長の経営日誌

2010.6.8
FILE No.174
「 社長10年史 」
 
Part16 奇跡の復活〜未来に向けて

(前回からの続き)
2007年はホームページをリニューアルしこのブログが始まった記念すべき年でした。考えてみればこの頃から業績が上向きだしたので、この連載は非常に縁起が良いのです(笑)。
この年以降の事はこれまでにも書いてきましたので詳細は割愛しますが一年がかりでようやく赤字から脱出する事ができました。
2008年には無くなった最大得意先の数字の穴埋めもできましたし、2009年には三期連続で目標予算を達成とこれまでの低迷が嘘のような躍進ぶりです。
利益もここ五期の中では実質的に最高を記録し、三年前の累積赤字を一掃できました。
別に奇をてらったり特別な事をしたわけではなく、地道に社員教育、人材育成に投資して来た事が身を結びだしたのだと自負しています。やはり企業は人に尽きます。
新規顧客の開拓に注力して来たおかげで、以前と比べると随分と優良顧客のバランスが良くなり、比率が15%を超える得意先は無くなりました。

当社が取引を停止されたかつての最大の得意先は、噂どおり昨年会社を分割して新会社に営業権を譲渡し多額の不良資産を抱えて破綻しました。
通常債権は新会社が引き継いたので仕入先に被害はなかったようですが、新会社も経営陣は従来通りで先の展望も不透明、仕入業者はびくびくしながら取引を続けていると聞き及びます。その時は悔しく、そして苦しい思いをしましたがあのまま取引が続いていたら今もお金の心配が絶えず、そして他の優良な販路を広げる事もままならなかったでしょうから何が幸いするかわかりません。

ここまで読んで頂いた方はお気づきでしょうが、当社は何度も危機に見舞われながら神がかり的な力でこれを乗り越えて来ました。

そう言えば別注商品の在庫に関する話を前に書きましたが、もう10年以上も前に米の袋の別注品を引き取ってもらえず数百万円ものお金を泣き寝入りした経験があります。
数年前、新聞にその米屋の社長が偽装米で逮捕されたとでかでかと出てびっくりしました。テレビのワイドショーでも連日のように取り上げられていましたがもしあのまま取引が続いていたらと考えるとゾッとします。
仕入先のある人が「タミヤさんにひどい事をした人は皆不幸になりますねえ。」と不思議がっていました。
別に私が呪いのわら人形に五寸釘を打っているわけではないですが(笑)、社長交代、社員の大量離脱と反乱、最大得意先の取引停止…、全ての事を結果的にプラスに変える事ができました。
「最大のピンチは最高のチャンス」、言葉で言うのは簡単ですがどれだけの人がそれを成し遂げているでしょう。
決して実力ではなく私はただ、運が良かっただけです。
多くの人との出会いに恵まれここまでやって来られた自分の強運に感謝しています。

私の10年史はまさに世代交代の歴史でした。結果的に多くの人と袂を分かつ事になりました。
途中、つい筆がすべってしまい辛辣な内容になりましたが10年を振り返るに当たってどこまで本当の話を書いたら良いのか正直悩みました。
私が、会社とは人が全てであると確信し人材育成に心血を注ぐのは何故か?
商売とは法に触れなければ何をしても良いわけではなく、世の正道を歩む企業を目指すのは何故か?それを説明する為にはこれまでの自分の経験を全てオープンにせざるをえなく、私の目から見た真実をありのまま書かせてもらいました。

タミヤは来年50周年を迎えます。誤解して欲しくないのは辞めていった人たちも私の知らない50年の中で時代時代で会社に貢献してくれたわけで、その事まで否定するつもりは毛頭ありません。ただ、だからこそ晩節を汚して欲しくなかったと思います。

自分の歩んだ道を汚す行為は天に唾を吐くようなもので最後には自分にはね返り、哀れな末路を辿る事になるのは歴史が証明しているからです。

考えてみれば10年がかりでまたスタート地点に戻ったようなもので随分と回り道をしました。
企業が目指すものは永遠の存続ですから、社長10周年、そして来年は50周年といっても一つの通過点に過ぎません。
業界の先輩には30〜40年社長をされている方も沢山いらっしゃいます。
それと比べると私などまだまだひよっこ、社長自身が成長しなければ会社の発展など有り得ないと、これを機に新たに肝に銘じています。
今年も経営計画を作成しそれには記載していますが私の現在の目標はもう一度最盛期に匹敵する売り上げ数字を実現する事です。
勿論今度は、大きな利益を伴った売り上げでなければ意味がありません。
再び最高益を更新する最高の売り上げを目指します。
そしてその為に人の大切さを忘れずに、理想と信念を持って社長業に驀進していくつもりです。

 
(終)
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