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社長の経営日誌

2009.8.1
FILE No.120
テーマ 「 流星仮面のメッセージ 」

流星仮面、降臨!
先月、マスクド・スーパースター(本名・ビル・イーディー)が実に16年振りの来日を果たしました。

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青い瞳が美しい
M・スーパースター

スーパースター選手は70〜80年代にかけて新日本プロレスに何度も来日し、アントニオ猪木や藤波辰巳らと激闘を展開した、流星仮面のニックネームで知られるアメリカのトップレスラーです。
現在は本国で非行少年の更生施設で教鞭を執るかたわら、定期的にリングに上がったりイベントを行ってその収益を施設に寄付しているという、まさしくアニメ版タイガーマスクのような方です。
今回の久々の来日も試合とチャリティが目的で、大阪でもサイン会&トーク・イベントが開催されました。
伝説の名選手に会えて大感激でしたが、Q&Aコーナーで思いきって質問をしてみました。

「日本では新日本プロレス一筋でしたが、全日本プロレスからは誘われなかったのでしょうか?もしオファーがあったのなら行かなかったのは何故ですか?」

スーパースター選手の答えは…。

「友人であるスタン・ハンセン(先に新日本から全日本に移籍していた)を通じて、ユーも全日本に来ないか?と何度も誘われました。

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ファンからの質問に
丁寧に答える流星仮面

でも新日本とは長いつきあいだし、常に誠意のある最高のもてなしをしてくれていて何の不満もなかったので断りました。
多くのトップレスラーは好条件に釣られて簡単に移籍します。
私は子供の頃亡くなった父から、目先の損得だけで簡単に人を裏切るような人間になってはいけないと教わりました。
ハンセンは全日本に行って大成功を収めました。
でも父の教えを守った私の生き方も間違っていなかったと思っています。」

堂々とした語りに、思わず皆で拍手をしてしまいました。 アメリカ人と言うと良くも悪くもビジネスライクな印象がありますが、そんじょそこらの日本人よりもよほど義理堅い方です。

スーパースター選手の話を聞いて、色々と考えさせられました。
人は受けた恩を簡単に忘れてはいけないし、間違っても仇にして返すような事をしてはいけません。
勿論、転職が悪いとは決して思いませんが立つ鳥後を濁さず、きちんと筋を通すのは社会人、いや人間としての常識です。
しかしせまい我が業界では、醜い話が後を絶ちません。
ある会社では、不都合が発覚して辞めさせた社員が競合する同業に走って客まで持っていきました。
行く奴以上に雇う側のモラルを疑います。
また別の会社では、
「本当は辞めたくないんですが、家庭の事情でどうしても辞めなければならないんです!」と涙を流して辞意を表明した社員を送別会まで開いて送り出してやったら、辞めた翌日には先に辞めていた元役員の作った同業に入社していたそうです。とんだ猿芝居ですね〜。
さらに別の会社での話ですが、やはり先に辞めていた元役員の作った幽霊、じゃなく有限会社に声をかけられて、集団でクーデターまがいに辞めていった連中がいました。この連中は辞める時にろくに挨拶も引継ぎもせず会社の機密データや備品まで盗み出し、辞めた翌日から早速元の得意先に営業に行き、今までいた会社の悪口を吹き込むという恥知らずな行為をしていました。その中には前の会社の社長さんに仲人までしてもらった奴もいたそうです。
ここまで来るともはや正常な人間とはとても思えませんが、自分の子供や肉親に対して後ろめたさを感じる生き方、そして鏡の中の自分に堂々と向き合えないような生き方だけはしたくないものです。
まあこういう連中は、鏡を見る自分の目自体が腐ってしまっているのでしょうが…。

人生は一度きり、そして後戻りができないもの、だからこそスーパースター選手のように堂々と自分の選択は正しかったと言えるのはすばらしい事なのです。

流星仮面はかつて父親から受けたという教えを、今度は私たちに強烈なメッセージとして残してくれました。

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