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社長の日誌

社長の経営日誌

田宮社長が好き勝手に織りなす独白です。

FILE No.093
100回までM7
2009.1.31
テーマ 「 私、レジ袋の味方です(1) 」

今回のタイトルを見て、何のパロディかわかった人は立派なプロレスファンです(笑)。(*1)
レジ袋(レジブクロ=我々の業界ではレジタイと呼ぶ事が多い。)や、家庭などでよく使うポリ袋はかつてビニール袋と呼ばれていました。これは、塩化ビニールという素材の名前から来ているのですが、それが次第にオレフィン成分からできるポリエチレンに変わっていったのです。
現在、塩化ビニールは壁紙や土木用のパイプなどに使われています。

スーパーやコンビニなどで買い物をすると、持ちかえり用に必ず無料で貰えたこのレジ袋、皆さんご存知のように、今や環境破壊の代名詞のように槍玉に挙げられています。
我が関西地区でも和歌山県は今年、県全体の殆どのお店で一斉にレジ袋の有料化とマイバッグの推進を始めるとの事ですし、関東ではレジ袋を全く置いていない店が出現しています。

多くの人が環境問題を意識し、まず自分ができる事から取り組むのは、すばらしい事だと思いますが、冷静に考えてレジ袋がそんなに悪いものなのでしょうか??

新聞やテレビは、「日本では年間約300億枚のレジ袋が使われている!」と鬼の首でも獲ったかのごとく、そこばかりを強調しています。レジ袋は石油化学製品ですから、確かにこれだけのぶんの資源が節約できたとしたら環境には良い事です。

商売道具なので当社には、レジ袋のサンプル品やクレーム品(某メーカーさん、あまり不良品作らないでね。)が沢山あるので、時々実家の母親から、余っているレジ袋が欲しいと電話があります。家庭でごみ袋として利用する為です。
私の家でも、部屋の中のごみ箱には必ずレジ袋がセットされています。以前にレジ袋の有料化問題について、あるお得意先の社長と雑談をしていたら、「ペットの糞の始末に使うので、レジ袋が無くなると困る。」と言われてました。

その他、野菜の保存や汚れ物を入れたり、荷物を運んだり、植木鉢の底に敷いたりとレジ袋は様々な場面で再利用されています。これって立派な資源の有効利用ではないでしょうか?
もしレジ袋が無くなればこれらの場面で、別の袋が必要になってきます。例えばごみ箱用に、小さなごみ袋を購入する必要があります。

年間300億枚使われているレジ袋が、もしこの世から姿を消したとしても、それに匹敵するだけの数のごみ袋が増えれば全然資源の節約にならない事は、子供でもわかる理屈です。

馬鹿な事に多くの自治体で、レジ袋をごみ袋として使う事が禁止され自治体指定のごみ袋(当然有料、しかも高い!)に入っていないごみは回収しないようになっていっています。
折角無料のレジ袋を有効利用できるのに、それをさせずにわざわざごみ袋にお金を出させるなんて…。どう考えても国の金儲けの為の陰謀としか思えません。

*1 「私、プロレスの味方です」
直木賞作家である村松友視が、1980年に発表しベストセラーとなった作品。

(次回へつづく)
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